自転車で大都市を駆け巡り、荷物を届けるメッセンジャーという仕事があります。
自転車便とも言いますが、都市部で渋滞が多い環境などにおいて素早く宅配ができるため一定の需要があるようです。
このメッセンジャーですが、アメリカの大都市では独自の文化となっているようで、ピストバイクやメッセンジャーバッグなどがアイコンとなっています。
アメリカにおいて、メッセンジャーとして活躍する姿を描いた作品が、今回紹介する「クイックシルバー」という映画になります。
自転車が活躍する他の映画は、【つい乗りたくなる】自転車が活躍する映画・映像作品をまとめてみた【オススメ18作品を紹介】をご覧ください。
映画概要
- 公開:1986年
- 監督:トーマス・マイケル・ドネリー
- 出演:ケヴィン・ベーコン
あらすじ
若くしてやり手のトレーダーとなり、順風満帆の人生を歩んでいたジャックはある日投資に失敗、全財産を失ってしまう。
途方に暮れる毎日だが、新たな一歩を踏み出そうと自転車便の会社“クイックシルバー”に転職、メッセンジャーとして働き始める。
車をすり抜け自転車で街を疾走する爽快感、気取らない仲間たち。
金持ちビジネスマンであった頃の生活とは全てが一変したが、ジャックはかつてない充実感を得ていた。
そんな折、同僚のへクターが資金繰りで悩んでいることを知り、ジャックは彼の夢を実現させるため再び株で一発当てようと考えるが・・・。
amazonより引用
こんな人にオススメ
- ピストバイクが好き
- BMXが好き
- ケヴィン・ベーコンが好き
感想
ザ・80年代映画っていう感じの映画です。
転落した主人公が逆転を目指す、とてもシンプルな物語ですね。
重厚な物語とか、深い人間描写とか、そういったものではありません。
よくも悪くもすっきり(あっさり)な青春物語となっています。
でも、自転車が好きならぜひ見てほしい作品です。
なんといってもこの映画の魅力は、自転車による軽快なアクション。
個人的見どころは二つ。
一つは、自転車でのダンスシーン。
BMXのフラットランドのようなトリックを決めながら、ケヴィン・ベーコンが自転車を操るシーンがあります。
他にもメッセンジャー達が様々なトリックを随所で見せていますが、これが全部かっこいい。
ついつい真似をしたい気持ちになります(ロードバイクではできないものも多いので、結局やりませんが…)。
もう一つが、カーチェイスのシーン。
自動車と自転車での追いかけっこをするシーンがあります。
こちらもスピード感があり、見ると自転車に早く乗りたくなる名シーンだと思います。
普段ロードバイクに乗っていると、ヨーロッパを中心としたレース文化=自転車文化、という印象を持ちやすいいですが、メッセンジャー文化というまた独自の文化があることに気づかされます。
都市部を颯爽と駆けていく姿は、スケボーなどのストリート文化に近い文化なのだと思います。
劇中は危険運転に溢れており、実際に真似をするのはNGのものが多数ですが、自転車がキーアイテムとなる爽やかな青春映画として楽しめます。
気軽に見れる作品ですし、DVDでも安く、prime videoなら300円(2021年10月現在)で見れるので、ぜひ。
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