八王子市夢美術館の「自転車のある情景」展に行ってきた話

サイクリング

自転車の楽しみは幅広いものがありますが、フレームやパーツの造形美に惹かれる人も多いかと思います。

また、音楽においてはロックバンドのQueenが「Bicycle Race」という楽曲を作っていたり、テクノグループのKreftwerkはその名も「Tour De France」というアルバムを制作していたりと、アートの分野で取り扱われることも数多く。

ということで、そんな自転車を「アート・デザイン」といった角度から切り取った「自転車がある情景」という特別展が八王子市夢美術館で開かれていたので、行ってきました。

ちなみに、この特別展情報をゲットしたのはラジオ番組の「ミラクル・サイクル・ライフ」を聞いてでございます。

いただいたり買ったりしたものたち

特別展「自転車のある情景」の開催情報

2021年9月17日(金)〜2021年11月23日(火)の期間に、八王子市夢美術館で行われる特別展となります。

開館時間は10:00〜19:00、月曜日は休館日(祝日の場合は開館し翌火曜日が休館)となります。

入場料は一般800円、高校生以上の学生や65歳以上の方は400円、中学生以下は無料です。

JR八王子駅から少し歩くことになりますが、ほぼ一本道なので迷わないかと。

特別展「自転車のある情景」展示内容

展示されているのは、ポスターや絵画といった美術作品と実際の自転車たち。

美術作品

パンフレットで一番押し出されている作品っぽいのが、フェルナン・レジェという画家の描いた「美しい自転車乗り」という作品。

パンフに一番おっきく載っているこちら。

フェルナン・レジェはキュビズムというピカソなどと同じ作風の画家だそうです。

絵画だけでなく、実験映画の「バレエ・メカニック」の制作もした人であり、この映像は坂本龍一に影響を与えているそうです、というか同名の楽曲がありますね(アニメ「交響詩篇エウレカセブン」の48話のタイトルにもなっています)。

フェルナン・レジェ以外にも、モダンアートとしての作品が多数。

また、自転車販売のためのポスターも多数展示されていました。

おなじみのキャラクターであるミシュランマンがタバコを片手にガラス片などを食べているというポップなポスターも。

これは、いろんなものを食べても平気だという、タイヤの丈夫さをアピールするポスター。

ぜひ現物を会場でご覧ください、かわいい

他にも明治期の日本の様子を描いた錦絵(日本史の教科書に乗っているような、色彩鮮やかで馬車などが闊歩しているやつ)がいくつかありますが、面白いのが自転車が結構あちこちに写り込んでいるんですよね。

前輪がやたらでかい自転車であるオーディナリーに乗っている男がいたりと、ウォーリーを探せ的な感覚で自転車を探してしまいました。

更には1964年の東京オリンピックの自転車競技に関する資料の展示もありました。

八王子を中心としたコースで、その時の写真などもあります。

八王子は1964年、そして2021年と2度オリンピックのコースになっているんですね。

自転車

絵画なども楽しいのですが、やはり自転車乗りとしては本物の自転車の展示にテンションが上ります。

展示されている自転車は幅広く、元祖自転車であるミショー型(前輪に直接ペダルがついているタイプ)や、より速度を出すために前輪が巨大化したオーディナリー型の自転車など、実際の自転車の進歩の歴史を目の当たりすることができます。

個人的に一番見たかったのが、ケルビムの「ハミングバード」という自転車。

購入したパンフレットの表紙の画像です、美しい…

世界一美しい自転車」と言われることもある、海外のハンドメイドバイクの最高賞を受賞した自転車です。

これが本当にかっこよかった。

他にもケルビムの自転車が展示されていて、スチールのオーダーフレームが欲しくなりました。

また、フレームだけでなくホイールまで木製の自転車や、映画「E.T.」で出てきたモデルのリメイクモデルなど、本当に幅広い自転車機材があって楽しい展示です。

また、スポークを折り曲げる組み方である「モランボン組み」がされたホイールの展示も。

恥ずかしながら、このモランボン組みというものは今回の展示で初めて知りました。

同じく知らないという仲間の方は、「モランボン組」でググってみてください。

まとめ

ということで、自転車好きにはたまらない展示となっている「自転車のある情景」展、ぜひ行ってみてください。

世界一座りづらい椅子」なんてものも展示されていますよ。

何が自転車と関連しているのかは、現地でご確認ください。

八王子市夢美術館自体がそんなに大きい美術館ではありませんので、ゆっくり見ても1時間程度で回れる展示となっています。

開催期間も長いので、たまには自転車を降りて違う角度から自転車を見てみるのも良いですね。

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