プロロードレースの世界を舞台にした物語『エスケープ・トレイン(熊谷達也)』を読んだ話

自転車の本
Clker-Free-Vector-ImagesによるPixabayからの画像

プロロードレースを舞台にした小説といえば「サクリファイス」シリーズが有名ですが、他にも面白い物語はあるものです。

ということで、今回紹介するのは国内のロードレースシーンを舞台にした小説、『エスケープ・トレイン』を紹介します。

あらすじ

サイクルロードレーサーの小林湊人が所属するエルソレイユ仙台に、梶山浩介が加入することになった。梶山は、16年前にヨーロッパに渡り、ツール・ド・フランスにも8回出場、世界のトップレベルで戦ってきたレジェンドだ。今季限りでの引退も囁かれていた梶山が、なぜ日本の、しかも新参チームに…。図抜けた実力を持つ梶山の加入でチームは、そして期待されながらもどこか抜けたところのある湊人は、どう変わっていくのか? 

amazonより引用

主人公である小林湊人は駆け出しのロードレーサー。

海外で活躍していたトッププロだった梶山浩介との出会いによって成長していく姿を描いています。

こんな人にオススメ

  • ロードレースを見るのが好きな人
  • ロードレースに興味はあるけどルールとかよくわからないという人
  • 青春成長物語が好きな人

感想

ロードレースは個人でリザルトが出ますが、実際はチームスポーツ

そのため、自分の勝利を目指さなくても活躍することができる可能性があります。

主人公はまさにそんな感じで、なんとしても勝利を目指すのだというガッツのある選手ではありません。

ただ、海外で活躍する選手がチームに移籍してくることで、少しずつ勝利を目指す喜びやそのプレッシャーを知っていく成長物語です。

ロードレースのルールがよくわからないよ、という方であっても主人公の成長を見るだけでも楽しく読める作品です。

ルールについてもさり気なく説明があり、今レースがどのような状況であるのかなどがわかりやすく描かれていますので実際のレースを見てみたいと感じさせるものとなっています。

成長を描いた青春物語として楽しむこともできますし、ロードレースがどんなものなのか知る入門書として楽しむこともできます。

オススメです。

他にもある自転車小説についてはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました