ジュニアのロードレースを舞台とした青春小説として有名なセカンドウィンド1〜3を読みました。
ど真ん中の青春物語、楽しく読めました。
あらすじ
溝口洋、中3。宝物は元郵便配達に使われていた中古の自転車。毎日のように雲見峠に登る。
アマゾンより引用
ある日、チームジャージに身を包んだロードバイクの集団が風のように抜き去っていった。速い。逃がすものか。
渾身の力で追走したが、その背中は遠ざかるばかりだった。負けたくない……。その日から洋の青春は走り出した!
スポーツ青春小説の第一人者・川西蘭が満を持して放った長編自転車小説の傑作が、改訂新装版で登場!
スポーツ小説の枠を遠く超えて、読む者の心をとらえて離さない、溝口洋の青春、今スタート! 高校生編の2も同時発売!!
自転車が大好きな主人公がロードレースに参加し、そこで成長をしていく物語です。
1〜3巻まであり、1巻は中学生編、2巻3巻は高校生編となります。
感想
あらすじで言えば、本当にシンプルな青春小説と言えるかと思います。
挫折や失敗からまた成長をして、という物語であり、よくあるストーリーといえばそうかもしれません。
読者のターゲットは主人公と近い年代だとは思いますが、なかなか大人でも楽しめる物語となっています。
ロードレースが中心となりますがトラックレースやMTB(マウンテンバイク)も登場しますし、読んでいれば様々な自転車に乗りたい、という気持ちが湧いてきます。
また、何より登場人物達が非常に魅力的です。
4年分を3冊で描いているため、主人公以外のキャラクターもどんどんと変化していきます。
お調子者に見えたキャラクターが悩みを抱え迷走したり、気に食わないキャラクターの思わぬ側面が見えてきたり。
悩みながらも成長していくキャラクター達を見ていると、自分も頑張ろうと励まされます。
レースシーンも熱く、自分も自転車乗ろうという気持ちにさせられますし、普段より力が入りますよ(そして筋肉痛になりました…)。
色んな人に読みやすい作品、おすすめです。
他にもある自転車小説についてはこちら。
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