2003年に文庫本として出たというちょっと古い本にはなりますが、自転車通勤を広げるきっかけになった一冊です。
ロードバイクやクロスバイクをゲットすると、ついついスピードとか走行距離とかに目が行きがちですが、もう少し肩の力を抜いた日常に密接した楽しみ方もありますよね。
そんな、日常生活に組み込む楽しみ方などを提唱するエッセイとなっています。
kindleでも読めますよ。
内容
「自転車とともに生活すること。それは人生のスタイルを変え得る可能性すら持っている」(「自転車通勤をはじめた頃」より)。ふとしたきっかけで自転車通勤を始め、自転車にのめり込んでしまった著者が、自転車生活の魅力、自転車への熱い思いを吐露! 快適な自転車通勤に必要なものは? 真の自転車的社会とは? 今すぐ自転車で出かけたくなる一冊!(『自転車通勤で行こう』改題)
amazonより引用
感想
様々なメディアで自転車の魅力を発信している疋田智さんの自転車本の一冊となります。
現在は自転車関連のラジオ番組「自転車協会プレゼンツ ミラクル・サイクル・ライフ」のパーソナリティでもあります。
そんな疋田さんが自転車にハマり始めたのは1990年代末ごろ、そこから自転車にのめり込んでいく姿は、現在自転車を楽しんでいる人にとっても共感できるものだと思います。
いつもの通勤の道を自転車で走ってみると、意外な近さに驚くというのは首都圏で勤務されている方にとってもよくあることかもしれません。
都心の電車網は本当に複雑で、利用する分には助けられるのですが、意外に距離がないものです。
そんな街中を自転車で走ると、あっという間に目的地に到着できることが結構あります。
自転車を始めるきっかけとしてダイエットを目的にした場合、長続きがしないということが多くあります。
わざわざ乗る気が起きず、仕事が終わったら疲れて寝てしまうなどなど。
でも、通勤に自転車を利用すると移動の時間がエクササイズにもなりますし、継続がしやすい。
街中を走ると、今まで知らなかった街の魅力に気づくこともありますよね、良いことづくめです(と言いながら、自分は通勤に自転車はあまり利用していないのですが…)。
自転車にハマる中で、スピードメーターに手を出してみたり、盗難対策で悩んだり、そんな日常を楽しくするためのアイテムに自転車がなっていきます。
そんな日常での楽しみ方や、海外で自転車がどのように活用されているかなど、本当に幅広いエッセイ集となっています。
自分なりの楽しみ方を確立していくその姿を見ていると、本当に自分も自転車に乗ろうという気持ちにさせられます。
雨の日とか、自転車に乗れないとき、次のライドのエネルギー充填にぴったりの本でした。
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