【トライアスロン映画】多発性硬化症に苦しみながらアイアンマンを目指す映画『100メートル』を見た話【家族の物語】

自転車の映画
Mark LeslieによるPixabayからの画像

家族で支え合い、トライアスロンへの出場を目指すという映画といえば、以前に『グレート・デイズ! ―夢に挑んだ父と子―』という映画を紹介しました。

そちらも感動的な物語でしたが、今回は多発性硬化症という病気に苦しみながらアイアンマンを目指すという映画である『100メートル』という作品を紹介します。

家族に支えられながらトレーニングをするという映画ですが、今回特徴的なのは主人公と義父の関係が中心になっているという点。

主人公の奥様の父、という微妙な関係性(ちょっと仲良くしづらいことありますよね)が変化していく物語となります。

こちらはNETFLIXで視聴可能となります。

スペイン語の予告編となりますが、雰囲気は伝わるかと。

自転車が活躍する他の映画は、【つい乗りたくなる】自転車が活躍する映画・映像作品をまとめてみた【オススメ18作品を紹介】をご覧ください。

あらすじ

多発性硬化症と診断され、100メートルも歩けないと言われたスペイン人男性が、トライアスロンの鉄人レースに向けて、気難しい義父と共に訓練を重ねる。

 NETFLIXから

感想

実話をもとにした映画とのこと。

多発性硬化症とは

多発性硬化症は中枢神経系(脳・脊髄、視神経)の病気です。中枢神経は神経細胞体から出る電線のような軸索を通して電気信号を伝え、暑さ・寒さの感覚や身体を動かす指令などを送っています。電線がショートを防ぐためにビニールのカバー(絶縁体)で覆われているように、中枢神経もミエリン[髄鞘(ずいしょう)]というもので覆われています。

多発性硬化症では炎症によってミエリンが壊れ、中の電線がむき出しになって[脱髄(だつずい)]、信号が伝わりにくくなったり、あるいは異常な信号を伝えたりすることがあります。その結果、視力障害、運動障害、感覚障害、認知症、排尿障害などさまざまな神経症状があらわれるのです。

多発性硬化症サポートナビより引用

症状は様々あるようですが、中枢神経が脳からの指令をうまく伝達できなくなってしまうもので、体が思うように動かなくなってしまうといった症状があるようです。

物語の主人公も体が思うように動かなくなってしまう中で、義父とトレーニングを重ねてトライアスロンへの出場を目指します。

見所

このトレーニングパートナーとなる義父との元々の関係はよくありません。

なんというか、デリカシーがない昔気質な義父と、都市暮らしのスマートな主人公、非常に相性が悪い感じです。

お互いに嫌い合っていたものの、義父は元々体育教師だったこともあり、主人公のトレーニングのサポートをするように。

その中で、少しずつ関係性が変化していきます。

この映画で、個人的に好きなポイントが「病気になった主人公だけが苦しむ物語でない」というところです(みんなが苦しんでほしい、という意味ではありませんよ)。

義父は義父で人生の中で苦しみを感じており、その苦しみから抜け出すきっかけは主人公が与えることとなります。

難病が一つの物語のテーマではありますが、それだけでなく人が理解し合うこと、支え合うことの難しさ、そして美しさを伝えてくれる物語となっています。

そして、物語の重要なアイテムとして自転車が出てきます。

もちろんトライアスロンのための競技アイテムではありますが、それだけでない自転車の活躍も観れる映画でもあります。

健康に自転車を楽しみたいものですね。

とても感動しました、おすすめの映画です。

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