先日にメッセンジャーを主人公とした映画「クイックシルバー」を紹介しましたが、そんなメッセンジャーのリアルを描いたドキュメンタリー映画が、「ペダル ピストバイク・ムーブメントin NY」という映画になります。
メッセンジャーの本場ニューヨークにおいて、彼ら彼女らの等身大の姿を見ることができる作品です。
自転車が活躍する他の映画は、【つい乗りたくなる】自転車が活躍する映画・映像作品をまとめてみた【オススメ18作品を紹介】をご覧ください。
映画概要
- 2006年公開
- 監督:ピーター・サザーランド
内容
気鋭の映画監督、ピーター・サザーランドがニューヨークのバイクメッセンジャーたちの日常を捉えたドキュメンタリー。「配達する」という本来の目的を超え、体がボロボロになってもひたすら走り続ける彼らの放つ不思議な魅力に迫る。
amazonより引用
こんな人にオススメ
- ストリートカルチャーに関心がある
- ピストバイクが好き
- ドキュメンタリーが好き
- メッセンジャーバッグを愛用している
感想
ニューヨークのメッセンジャーのリアルを描いた作品です。
メッセンジャーというと、「エコである」「街を風を切って駆けていく」といったイメージを持つことが多いかもしれません。
ただ、メッセンジャーが走る姿を見ていると、まずとにかく危険であるということを痛感します。
大量の自動車の間を縫って駆けて行く姿、交通違反をして警察に切符を切られる姿なども描かれています。
タクシードライバーのインタビューでは、運転手はめちゃくちゃメッセンジャーにキレています。
交通ルールを守らないメッセンジャーが多く、ニューヨークでのメッセンジャーの規制が議論されたことも。
急いで配達をするために無謀な運転が行われるというのは、日本でウーバーイーツが人気になり、問題になったのとよく似ていますね。
中にはショッキングな交通事故のシーンもあります。
また、メッセンジャーの生活の苦しさについても描かれています。
アパートから追い出され、地下鉄の通るトンネルで寝泊まりしている姿は見ている側も辛くなります。
では、そんな危険や貧しさに満ちた状況でもペダルを踏み続けるのはなぜか?
そこに十人十色の理由があります。
かつて交通事故で片足を失っても、メッセンジャーとして走り続ける人、生活が辛いと言いつつも自転車を見ると走り出してしまう人と様々です。
いわゆるストリートカルチャーでかっこいいというだけではない、厳しさや辛さも含めたメッセンジャーのリアルが覗ける作品。
2006年公開で少し古いため、今のニューヨークとはまた違うのかもしれませんが、見応えのあるドキュメンタリーです。
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